2009.11.12更新
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 慶應義塾大学 文学部  中国文学専攻 ・ 文学部中国語部会

【留学・研修 体験記】



氏名:  福田文彬 君 
留学先: 復旦大学
留学の形式: 文学部主催の短期研修(私費)
研修時の学年: 学部2年
研修期間: 2009年9月18日〜2009年9月23日



授業について:  復旦大学での授業は文化研修の2日目・3日目・4日目の午前中に復旦大学の光華楼で行われた。授業は復旦大学の先生方が行い、3回の授業の内容はそれぞれ独立していた。まず、2日目は徐静波先生が「上海の歴史及び近代上海と日本人」というテーマで講義を行った。講義では、13世紀の宋代に上海鎮という街が設置されてから19世紀の近代上海の確立までの歴史と、日本文化人と近代上海の関係についての詳しい説明をされた。3日目は戴蓉先生が「買い物と食事で使える実践会話」というテーマで中国語会話の授業を行った。授業では、買い物や食事に関する単語の説明をされ、また、商品を買う時やレストランでの注文する時の実践会話を学ぶことができた。最後の4日目は劉華雲先生が「中国の書と水墨画」というテーマで講義を行った。講義では、中国の書体の歴史や水墨画の良さを学んだだけではなく、実際に先生が筆を用いて文字を書くところを見ることができた。これらの3回の授業では、現地の中国の先生方から中国の文化や歴史を教えていただき、とても有意義な時間を過ごすことができた。

生活について:  今回の文化研修での生活はとても充実したものであった。文化研修の一日の生活を振り返ると、午前は復旦大学での講義・授業の時間であり、午後は自由行動の時間であった。午前の講義・授業では、先にも述べたように、現地の中国の先生方から中国の歴史や文化を聴くことができ、とても貴重な講義・授業であったと言うことができる。一方、午後の自由時間では、私達が実際に上海市内を歩き、現在の中国社会の実態を自分の目で見ることができた。このように、午前は中国の先生方から「生」の中国文化の話を聴くことができ、午後は私達自身が直接「生」の中国社会を実感することができた。よって、今回の文化研修での一日の生活は中国文化と中国社会を身近に感じることができ、とても有意義に過ごすことができたと考える。

交流について:  復旦大学の学生との交流は文化研修の2日目の夕方に復旦大学経営のレストランで行われた。交流会では、慶應大学の学生が三班に分かれ、一班につき1〜2名の復旦大学の学生を囲むようにして座り、餃子作りや夕食を通して、交流を深めていった。両大学の学生は中国語や英語や日本語を使いながら、大学の授業の話や大学生活の話、更には現在の社会や文化の話などをして、日中両国の共通点や相違点を見出すことができた。このように、交流会はメディア媒体や書籍を介することなく、直接現地の人々から現在の社会情勢や文化を聴くことができたので、とても貴重だった。一方、今回の文化研修の交流において残念だったことがある。その一つ目は、交流する機会が少なかったことである。実際に現地の人々とゆっくりと話すことができたのは、2日目の交流会の3時間程度であり、研修期間の6日間に比べれば少ないと言わざるを得ない。二つ目は、円滑に意思の疎通をはかることができなかったことである。これは、私達の中国語の会話能力を向上させることで解決することができるので、今後も中国語の学習を続けていかなければならないと意志を強くした。

その他
(印象深かったこと、留学を考えている人へのアドバイス等)
 今回の文化研修では、様々な面において多くの収穫があった。中でも、自分自身にとって最も大きな収穫は、自分自身の目や耳で、直接中国に触れることができたことである。上記で述べたように、講義・授業では中国文化を、自由時間では現在の中国社会の実態を身近に感じることができた。普段私達は映像や書物を通して、間接的に中国の歴史や文化や現代社会を理解してきた。しかし、それだけでは臨場感を伴わず、身近に感じることができなかった。そこで、今回の文化研修のように直接自分が接することによって、リアルタイムで現代社会を見ることができ、また、映像や書物では分からなかった歴史や文化の一面を理解することができた。そのような意味で、今回の文化研修はとても刺激的で有意義なものであったということができる。今後もこのような文化研修があれば、積極的に参加していきたいと考えている。

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